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村橋くん、ハイ! 2

2008年05月21日 10:08

      イナゴ


 僕の実家は、とても風通しが良く、今でもエアコンがありません。

 さすがに最近の夏は、日中は暑くてたまらない。温暖化ってやつですか?

 うちでは、米を作っていて、田んぼも近くにあります。

 夏の夜は窓を開けていると、田んぼから蛙の鳴き声が聞こえてきて、心地がいい。本当です。うるさいんじゃなくて、なんか落ち着きます。むしろ、田舎の静けさを強調しているくらい。のどかさっていうのかな?

 秋の収穫が近くなってくると、蛙ではなく、今度は『蝗(いなご)』なんです。

 食卓に並びます。甘辛く炒めて。いまや高級料理。栄養価も高いんですよぉ。

 家族みんなで捕るイナゴ。僕もたくさん捕りました。専用の袋がありましたもん。

 それも、布製で、袋の入り口には、トイレットペーパーの芯のような筒を付けてあるんですよ。なぜだかわかります?

 捕まえたイナゴを袋に入れる時、布だとイナゴの足がひっかかってしまうんですよ。逆に、一度袋に入ってしまえば、逃げられにくい。父親の知恵でしたね。

 布である理由はですね。捕まえたイナゴは生きたまま茹でたりもするんですが、布なら袋ごと茹でられますよね。ピョンピョン跳ねるイナゴをさ、いちいち袋から出してらんないわけよ。

 もっと言うと、一晩は殺さずに放っておいた。そうするとね、イナゴ達、糞を体外に出すじゃない。苦味が和らぐんですよ。コダワリの下ごしらえ。

 「もおらしい(可哀そうという意味の方言)!」なんて言いながら、母親が美味しく調理してくれました。

 いつかね、祖母ちゃんと一緒にイナゴ捕りに行ったことがあるんだけど、強烈だったなぁ。

 「祖母ちゃん、どれくらい捕れた?見せて!」って、自分がたくさん捕まえた頃に、祖母ちゃんに近づいて行くの。「勇三、えっぺ(いっぱい)捕まえたなぁ」って褒められたくて、見せてあげたくて、そのフリね。

 でも、祖母ちゃんの袋の中を見たとたんに、そんな欲求が吹っ飛んだ。だってさ、カマキリやら、コオロギやら、バッタやら、ごちゃ混ぜ!

 「それ、イナゴじゃないじゃん!」

 「何言ってるだ!みーんな食べれるんだよ。」

 明治生まれは違うね。別格。

 「えぇ?僕、絶対食べない!」

 「お前は祖母ちゃんのものは何でも食べねぇ!ごむさく(汚く)ないんだよ!!」

 出た。祖母ちゃんの被害妄想。そりゃ子供がさ、一回チョコ食べたら、そっちを欲しがっちゃうよね。汚いとか、そういう問題じゃない。祖母ちゃんがくれる菓子って、煎餅ばっかなんだもん。でも、たまにチョコ買ってくれるとさ、喜んで食べてたよ、うん。

 でも、カマキリとコオロギは、やだ。

 
 そして、食卓に並びました。


 昨年、実家に帰っても、イナゴを食べることはありませんでした。まあ、ちょっと帰った時季が遅かったんですが。それでも、冷凍でとっておいて、正月に食べるのも珍しくなかったんですよ・・・

 捕るのをやめたわけではないんですって。

 
 イナゴが田んぼにいないんですってよ・・・

 

 

 

 
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