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村橋くん、ハイ! 5

2008年06月11日 09:26

      母の入院


        2

 母のいる病院にお見舞いに行きました。

 田んぼ仕事でも使う、白い、軽のバンで、楽しいお出掛け。毎回恒例なのは、兄弟での助手席の取り合い。

 駐車場に車を入れるとき、『駐車券をお取りください。』なんてアナウンスを聞いて、「注射券」だと信じ込み、怯えていました。

 病院に入ると、ひんやりとしていて、薬剤の匂いに緊張しましたね。

 しかも、廊下は陽が当たらず、イメージですけど足音だけがコツコツ響く感じ。とっても無機質。

 母の病室は4人部屋くらいだったかな?ドアのすぐ脇に、知らない人の名札も掛かってました。

 病室に入ると、母は何やら他の患者さんとおしゃべりしてました。すぐに僕達に気づき、

 「おぉ~、来たねぇ!」

 と母は笑顔で迎えてくれました。

 「明日母ちゃん、お腹切るんだよ。おっかないねぇ~」

 あっけらかんと言う母に、僕ら兄弟は、ベッドを囲むように頬杖つきながら質問攻め。

 「血、いっぱい出るの?」

 「お腹切って、痛くないの?死んだりしないの?」

 「ねぇ、死ぬときって、目ぇ開けたまま死ぬの?」


 「何言ってるだ?馬鹿タレ!!」と父。

 「眠ってる間にやるからね、痛くないんだってよ~。お医者さんってすごいねぇ。」

 隣のベッドのおばさんが、

 「あら~、男の子ばっかり3人。可愛らしいわねぇ。」なんて。

 ほんわか、生気に満ちた病室でした。


 帰りに父は、今でいうフードコートに寄ってくれました。その名も、「長野アメ横 あおぞら」

 平屋というか、プレハブというか、テントというか、いろんな物が売られている施設の一角で、焼き鳥や、ソフトクリームや鯛焼き等も買えるエリアがありました。

 持ち帰りの焼き鳥を買い、しかもレバーをたっぷりと。大人の味が好きな、渋い子供達でしたね。

 さらに僕はアイスをねだったのですが、抹茶をメロンと間違えて指差し、食べてびっくり。

 大人の味が理解できず、泣き出す始末。

 この緑色の味はなんだ?メロンじゃなくて、何なんだ?こんな味の、緑色のアイスがあっていいものだろうか?

 兄達は、涼しい顔して、無難にバニラとチョコを食べてるんです。悲しいというか、悔しいというか・・・

 結局、父が抹茶アイスを平らげてくれました。それにしても父ちゃん、なんてアイスが似合わないんだろう。

 「遅くなると、ばあちゃん、おっかねぇから帰るでぇ!」

 泣いたからかな?奪い合うこともなく、すんなり助手席に乗れました。

 
 帰りの車内から、はっきりあるものが見えました。泣いた後、涙のせいなんかじゃない。

 「あっ!!虹だ!!!」

 





                           つづく  

 

 
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